施工図面よりソフトを使い、柱・梁・壁・スラブ（天井・床）の形状や寸法、数量を計算し加工ができるよう加工図を作り、現場で使用するセパレーター、金物、単管、パイプ、サポートなども確認します。

加工図よりあらかじめ材料（合板、桟木）を加工センターで無駄が出ないように切断し合板、桟木を組立てパネルや柱型・梁型・補助などを製作する作業。

施工図面により、現場で型枠を組立てる柱、壁などの位置を床に線や印で表す作業。一般的に線や印をつけるのに、墨壺を使用するので墨出しと呼んでいます。墨出しには、基準（最初の作業）、仕上げ（最終確認）、レベル（水平・垂直をみる）などがあります。

あらかじめ加工しておいた枠を墨出しした墨に合わせて、建てていく作業。型枠は精度と強度を必要とされるので、水平、垂直、レベルを常に確認します。
型枠工事では垂直精度±3㎜以内が業界での一般的な許容範囲とされており、建物全体の出来具合を決定する大変重要な仕事となります。

組立てた型枠に専用の金具・鉄製角パイプを使い型枠を固めていきます。
写真のように固めることにより、流し込まれるコンクリートの圧力に耐える型枠になります。

すべての型枠が組み終わったら、流し込まれるコンクリートの圧力に耐え、正確な形を維持できるよう各所点検しながら必要な個所を固めて、コンクリート打設に備えます。

コンクリートを型枠に流し込む作業。専門工事業者の土工事に依頼します。流動性のあるコンクリートを流し込むため、型枠にかなりの側圧がかかり、緊張感のある作業です。型枠大工は打設中は、常に型枠の水平・垂直の点検、確認を行います。

型枠の中へ流し込んだコンクリートが固まり強度が出たら、型枠を取り外す作業。型枠解体作業（解体業者に委託）が完了すると、型枠工事の完了で、仕上げ工事がはじまります。

次世代へと引き継がれる建物が完成。